6月15日の鎌スタ(鎌ケ谷スタジアム)観戦がグラウンドコンディションの不良でまさかの試合中止になってしまい、野球を観る機会を逸してしまったワタシ。
そこですぐさま二軍のスケジュールを確認し、20日ならば自分の仕事も一段落していそうだということでチケットを確保する。
20日に行くことに決めたのはCAR3219(カーミニーク)フィールド(以下、カーミニーク)だ。
実は去年、ベルーナドームで行われた埼玉西武ライオンズの二軍戦を観戦したときにカーミニークの近くまで行き、そこで支配下選手に昇格したばかりの菅井信也と遭遇。サインをいただいている。
ただし、西武第二球場で最後に試合を観たのは10年以上前。星秀和に一軍からそろそろ声がかかるんじゃないか…という頃だ。
当時は球場にまともな観客席はなかったし、室内練習場も古かった。いったいどれだけサボっていたんだか…。
西武球場前駅に着いたら「ラブライブ!」の曲が!?
普段なら最寄り駅から球場まで歩いた場合のアクセス方法を紹介するところだが、今回はなし。
なぜなら、最寄り駅である西武鉄道・狭山線&山口線の西武球場前駅を出たら、すぐ目の前に室内練習場や若獅子寮(選手寮)が見えて、その奥にカーミニークがあるからだ。
この日、ワタシが山口線に乗っているとき、アニメ「ラブライブ!」のTシャツを着ている青年を見かけていた。ワタシは「野球観戦なのに珍しいファッションだな」と思っていたのだが、実は21日~22日にベルーナドームで「ラブライブ!」のライブがあり、20日は物販ブースのみ開いていたようだ。
ワタシが駅に着いたときに人がけっこういたのも、こちらの物販ブースが目的だったらしい。
ベルーナドームではちょうどライブのリハーサルをやっていて、隙間がある球場だけに音が漏れ漏れ。その曲を聴いたファンが「まるで俺のために歌ってくれてるみたいだ!」と熱くなっていたが、こういううれしいハプニングに出くわしたときにそう思う気持ち、よくわかる。
一方のワタシといえば観戦時の食べ物や飲み物を買い込んでおくため、埼玉県道55号 所沢武蔵村山立川線を渡った先にあるファミリーマート西武球場駅前店へ。
ただ、ライブの物販ブースにファンが集まっているせいか、食料はけっこう売り切れていた。
ちなみに、こちらのコンビニで二軍観戦時の飲み物を買う場合、カーミニークはビンや缶、アルコール類の持ち込みは禁止されているので注意しよう。
改修後のカーミニークに驚いてばかり!
いろいろ買い込んだワタシはいざカーミニークへ!
…と、その前に気になるポイントが。室内練習場のシャッターが開いていて、その周辺に柵が設置されているのだが、柵の前に何人かのファンがいる。
もしかしたらサインをいただけるのかも…と思ったが、時間的に試合に出場する選手はすでに球場へ入っているはず。そのため、ワタシは軽く様子を見た程度で球場内へ入る。
【CAR3219(カーミニーク)フィールド】基本情報
CAR3219フィールド
■住所:埼玉県所沢市上山口
2193-1
■入場料:平日 2,400円~
土日祝 2,600円~
※ファンクラブメンバー用の
料金あり
■駐車場:あり(有料)
■電話:0570-01-1950
先述のとおり、ワタシがこの球場に足を踏み入れるのは、カーミニークが大規模改修されて以降、初めてのことになる。
そのため、まずは若獅子寮から橋のような通路ができていること自体に驚いてしまった。ただ、この通路とファンが入れるエリアの間にはちょっとした距離がある。この「ちょっとした距離」が選手に声をかけるうえで意外と高い壁になりそうな気がしなくもなかったが…。とりあえず、試合後に様子を見ようということで、バックネット裏の観客席へ向かう。
観客席はかなりしっかりとしていて、西武第二球場時代と比べると隔世の感があった。
選手が間近で観られ、「こりゃいいな!」というのがワタシの第一印象。
ちょっと気になったのは、ファンのみなさんがしっかりと日差し対策をしていること。これは試合が進むにつれ、理由がわかるのだが…。
改修前との違いをいくつか挙げておこう。
かつてはセンターのすぐ後方に室内練習場があった。ちょうど現在の若獅子寮とグラウンドをつなぐ通路のあるあたりだ。
これはワタシの記憶が頼りなのであやふやな部分もあるのだが、ファンが球場へ入る階段はそのままである一方で、若獅子寮のあるあたりは地形まで変わったような印象があった。
バックネット裏の観客席へ向かう一塁側ベンチ裏の通路には、以前は公園に置かれているようなベンチがいくつか置かれていて、これに座って試合を観ていた。ただし、ベンチの数が少なくて、立ち見になることも多かったが…。
ちなみに、こちらの通路はかつてビジターチームの選手たちも試合の前後に通路として利用。
ファンと同じ通路を歩くことになるため、選手に声をかけやすく、サインをいただける機会も多かった。
また、三塁側の通路はかつてファンに開放されていて、こちらにもベンチが並んでいた。
ベンチがファンで埋まっていても、通路がちょっと高かったので、こちらに座って観戦した記憶もある。
それでも観づらいと思ったときは、現在は草で覆われている斜面を登り、その上から観戦したこともあった。
現在、こちらのエリアはファンが入れないようになっており、ビジターの選手たちの通路となっているようだ。
そして、一番変わったと思ったのがバックネット裏だ。
こちらにはビジターと審判専用のクラブハウスがあり、その手前まで入ることができた。
ワタシの記憶では、当時はファンとの間を仕切っていたのはカラーコーンとコーンバーくらい。そのため、試合が終わるとファンはクラブハウスの前に集まり、帰ろうとしている選手にサインをいただくのが定番だった。
ただし、現在はクラブハウスの手前にガードマンが立っていて、近づくことができない。
実はこのあたり、ライオンズの選手や関係者と遭遇することもあり、渡辺久信や片岡晋作にサインをいただいた。このエリアが立ち入り禁止になったのはけっこう痛いなぁ…。
室内練習場のそばでサインをいただける機会が!
この日、ライオンズは千葉ロッテマリーンズと対戦。
個人的に印象に残ったのはライオンズの村田怜音だ。選手名鑑で調べてみると身長197cmととにかくデカい! それだけの身長を誇りながら動きに鈍さを感じない。
ライオンズファンのNさんに聞いてみたところ、「レオのガリバーですからね」とちょっと誇らしげだったが、それも納得だった。
試合は5-7でライオンズが惜敗。
9回裏にライオンズが2点奪ってマリーンズを追い上げたが、あと一歩届かなかった。というか、最後に抑えとして出てきたマリーンズの澤村拓一が打者8人に被安打5と打ち込まれすぎのような…。澤村はバッターのバットを2本もへし折っていたくらいだから、まだ球に力はあると思う。その一方で、個人的には投球がちょっと素直すぎる印象があった。
それにしても、カーミニークは暑い! 日差しを遮るものがないので西日が容赦なく降り注いでくる。
ファンのみなさんが日差し対策をしっかりしていたのも納得だ。そんな発想すらなく、思いっきり油断していたワタシは腕が真っ赤になるくらい焼けてしまった。
夏場は特に暑さが厳しいだろうから、晴れの日はタオルや帽子など、日差し対策をしっかりしておいたほうがいいだろう。
試合後はライト後方にある「ふれあい広場」に移動。
こちらはフェンスとファン用の通路の間に腰の高さほどの柵が設えられており、柵越しに選手がファンサービスに応じられるようになっているスペースだ。
ただ、ワタシがこちらに行ったとき、ファンの数がまばら。
このスペースをパッと見たとき、選手が若獅子寮に向かう通路とちょっと離れているのも気になった。長さにしてわずか数mだが、このわずかな距離が意外と遠いのだ。
炎天下での試合後のため仕方のないところだが、実際にファンが待つ「ふれあい広場」まで来てくれた選手は非常に少なかった。それも熱心なファンが選手を大きな声で呼び止めてくれたおかげだ。
これを見たときに、ワタシは西武第二球場時代を思い出した。当時もライオンズの選手に声をかける機会は限られていて、サインをいただくのにけっこう苦戦したなぁ…と。あの頃も少ないチャンスを見逃すまいと、目を皿のようにしていた気がする。
ただ、「ふれあい広場」まで来てくれた選手が少なかったのはこの日のことだけで、他の日はけっこう来てくれるのかもしれない。そのあたりは今後チェックしてみようと思っている。
一方、室内練習場シャッター前の柵が設置されたあたりを見てみると、こちらにはけっこうな数のファンが待っている。球場の閉場時間が迫っていたこともあり、ワタシはこちらへ移動することに。
考えてみれば、シャッターの前に柵を設置しておくということは、選手がファンサービスをしやすくするための施策だろう。
逆にこちらはサインをいただきやすいエリアじゃないかとワタシは思ってしまった。
柵の外からしばらく選手たちの練習を見守っているとき、確か子どものファンたちが「サインください!」と声をかけ、辻竜太郎コーチがやってきてくれる。
辻は「選手にもらいなよ」と笑いながらも、柵の外にいたファンに丁寧に対応していた。
さらには、5月に支配下選手となって背番号が2ケタになったモンテルもやってきてくれてサイン会がスタート。モンテルも気さくにファンと言葉を交わしながら、まるでイラストのようなかわいらしいサインを1人ひとりにしていた。
なお、選手の厚意やその日のさまざまな要素によって状況が変わることもあるため、カーミニークで選手から必ずサインがいただけるかどうかはわからない。
もし、選手がサインに応じてくれる機会があったら、選手やチームの厚意を無駄にしないよう、こちらもマナーを守って楽しもう。
この日のワタシの印象では、室内練習場のシャッターが開いていたら、こちらでサインをいただける機会がありそうに思った。
とはいえ、1回来ただけでカーミニークの見どころをすべて洗い出せたとも思えない。
今後も実際に足を運んで、サインをいただけそうなポイントを探してみるつもりだ。
(お出かけ日:2025年6月20日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年7月時点のものです。