球場に着いてみると、平日にもかかわらずけっこうな数のファンが集まっていて、賑やかな雰囲気に満ちている。
グッズやフードの売店のほか、キッチンカーも出店していて、お酒を飲みながらのんびりと観戦するにはもってこい。
実はワタシ、平日のデーゲームがけっこう好きなのだ。みんなが働いている時間にお酒を飲む背徳感がたまらんというか…なんて思っているとワタシのスマホが震えはじめ…。
球場で仕事の電話が2件も!?
電話に出てみると、仕事をいただいている編集者さんからの記事の修正依頼だった。もしかすると修正が入るかも…と思っていたとはいえ、まさか球場に入った直後のタイミングとは。
ただし、こちらはフリーランスの身。どんな仕事でもきっちりとこなさなくてはならない。
そこでワタシは編集者さんとの電話が終わったあと、デザイナーさんに記事の修正を依頼。修正の段取りがついたところで、改めて球場内を散策する。
ワタシがまず向かったのは、球場に入って左側にある室内練習場。
こちらの前にはファンが集まっていて、中には色紙を手にしているファンもいたからだ。
もしかしたらサインをいただける機会があるのかも…と思ったが、このときは試合開始直前。これまでのワタシの経験からすると、サインをいただくのはちょっと難しいように思えたので、しばらく様子を見たあとで早々に撤退する。
続いてワタシはお酒とおつまみの調達へ。
球場の入り口付近に2つのお店が出店していて、ワタシが気になったのはピザ屋の「Kitchen293」。
どうやら天然の大谷石を使った500℃の石窯で焼くピザやカルツォーネが売りらしい。
この日は1人での観戦だったからピザはちょっと多いかも…と思ったが、決してそんなことはなく、じゃが明太子のピザをペロッといただいてしまった。
じゃが明太子のピザは、明太子の辛さをじゃがいものマイルドさがほどよく抑えていて食べやすいし、ビールにも合う。
おいしかったので他のピザも挑戦しようかな…とも思ったが、体重が怖いので控えておいた。
ここからはピザをつまみながら、のんびりと試合を観戦…というわけにもいかなかった。デザイナーさんにお願いしている記事の確認と入稿があり、それが終わるまでは油断できないからだ。
おまけに、まったく予想外の仕事の電話まで!? ただし、こちらは家のパソコンを使わないと対応できなかったため、このときは手をつけられなかった。
そんなこんなで序盤は試合に集中できず。そして、そういうときに限って序盤に試合が動く。
8回にも点を取り合う展開になったが、このときには記事修正の仕事が片づいてワタシは脱力していた。
結局、試合は4-3でジャイアンツの勝利。ただし、ジャイアンツのヘルナンデスのタイムリーが強烈な打球だったとか、ファイターズの松本剛が猛打賞だったとか記憶が断片的。
なお、ワタシの席の近くに王貞治と長嶋茂雄のレリーフがあり、それを見たときにはちょっとじーんときてしまった。
試合後に即席のサイン会がスタート!
試合後は練習を見学しながら、球場に残っているファンの動向をチェック。何せ読売ジャイアンツ球場は久しぶりなもので、どこでサインがいただけそうか、まったくわからないからだ。
そういうときにはファンの中でも先達と思しき方々の動きを見るのが一番。先達さんたちは球場に何度も足を運んでいるだけに、サインをいただきやすいエリアを知っていて、試合の前後になるとそこに自然と集まってくる。そうしたらワタシも先達さんたちに交じって…というのがいつものパターンだ。
記憶があいまいなのだが、室内練習場近くのフェンス越しにサインをいただいている様子をどなたかのブログで見たことがある。
その場所に該当すると思われるフェンスの前にはファンが集まっていて、隙間から室内練習場の様子をうかがっていた。
すると、しばらく待ったところでファンがざわつきはじめる。どうやら選手が近づいてきて、サインに応じてくれるようだ。さらに、その選手とファンがフェンス越しに何やら交渉している。
耳を澄ませると切れ切れながら会話が聞こえてくる。その話によると、選手が場所を改めてサインをしてくれるとか。ファンもそれに応じて、球場の入り口付近に移動していく。スタッフもこうした出来事に慣れているようで、選手がサインに応じる場所に手早く柵を設置していた。
球場の入り口付近で待つこと数分。選手とファンのやりとりは耳にしていたものの、実はこの時点でワタシはどの選手が出てきてくれるのかわからなかった。
しばらくして室内練習場のほうから姿を現したのは…園田純規!
この日の試合に先発し、5回1失点でしっかりと試合を作った投手だ。先発としての役割を果たしたばかりの投手がサインに応じるなんて、さすがにワタシは驚いてしまった。おまけにとても親しみやすい青年で、20~30人くらいいた全員のファンに応じていたのが印象的だった。
この日は幸運にも園田からサインをいただけたが、読売ジャイアンツ球場でサインをいただけるかどうかは選手の厚意やその日の状況によるところが大きい。もしサインをいただける機会に恵まれたら、無理に声をかけるようなことはせず、マナーを守って楽しもう。
その後、閉場時間となり、ファンはみんな球場の外へ。
それでも室内練習場の見えるあたりにファンが集まっていたので、ワタシもしばらく様子を見ることにする。
ただ、この場所は室内練習場から離れていて、ここまで出てきてくれる選手はなかなかいないような…。
けっこう多くのファンが待っていたから、日によってはサインをいただける機会があるのかもしれないが、結局この日は選手が出てくることはなく、しばらく待ったあとでワタシは帰ることに。
その帰り道に室内練習場のあたりを歩いていたときのこと。
選手寮のほうから腕にタトゥーの入った外国人が歩いてくる。「あれ? もしかしてフルプじゃ…?」と思ったものの、私服姿なので誰だかよくわからない。
結局、ワタシは声をかけることができず、その人は坂道をスタスタと下っていってしまった。
この外国人の方がフルプだったかどうかはわからない。ただ、こんな思わぬハプニングに遭遇する機会があるのも二軍戦の楽しみのひとつだ。
現在、読売ジャイアンツ球場は完成したばかりのジャイアンツタウンスタジアムに主役の座を譲っている。
それでもこちらの球場では三軍戦が頻繁に行われているようだ。
小さいながらもグッズやフードの売店も設置されていて、野球を楽しむ環境としては十分。間近で野球が観られる環境なので、時間が許せば年内にもう1試合くらい読売ジャイアンツ球場で観戦できたらいいな、と思っている。
「読売ジャイアンツ球場に行ってみる」一覧
①~最寄り駅からのアクセスは?~
②~サインをいただけそうなポイントを探して~
(お出かけ日:2025年7月11日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年7月時点のものです。