つい最近、何気なくネットでフラフラしていたときのこと。
ふと目に飛び込んできた「留萌駅廃止」という文言に驚いてしまった。
ワタシが留萌を訪れたのは2016年だから約10年前だ。今となっては留萌駅に降りることはできなくなってしまったが、ささやかながらワタシが訪れたときの記録を残しておこうと思う。
留萌本線の列車に乗っていると廃線の話が…
2016年頃、ワタシが当時所属していた会社では年に1回の北海道旅行が定番となっていた。
それも札幌または函館の空港に着いたら、あとは帰りの飛行機が出発する2日後まで自由行動。なんとも大雑把な社員旅行である。
そこでワタシは、初日は札幌や函館といった大きな町で過ごし、2日目にどこか遠くへ行くというパターンで北海道を旅行。以下はそのタイミングで訪れた観光スポットだ。


もともとワタシはみんな揃っての集団行動が苦手だったので、こういったスタイルの旅行は大歓迎。
2016年は「今回は北海道の西のほうへ行ってみよう」ということで選んだのが留萌だった。
10月4日、ワタシは札幌駅を10時に出発する特急「スーパーカムイ」に乗車。JR函館本線/留萌本線の深川駅には11時に着き、ここで留萌本線に乗り換える。
その後、スマホの電波が届かないような山あいを抜け、留萌駅には12時過ぎに到着。なお、前述のとおり留萌駅はすでに廃止されているので、施設のデータは住所のみにとどめておく。
【留萌駅】基本情報
留萌駅
■住所:北海道留萌市船場町2丁目
※現在は廃駅

明治43年(1910)に鉄道院留萠線の「留萠」駅として開業。国鉄時代には留萌本線だけでなく、羽幌線や天塩炭砿鉄道線、留萠鉄道臨港線も分岐する拠点として栄えるが、昭和末期に行われたJR移管時にこれらの路線が廃止される。平成9年(1997)には駅名を「留萌」に変更。平成28年(2016)には留萌本線の末端区間だった留萌駅~増毛駅間が廃止され、留萌駅が留萌本線の終点駅となる。令和5年(2023)には留萌駅~石狩沼田駅間が廃止となり、留萌駅は役割を終えた。
深川駅から留萌駅に向かう際、ローカル線にしてはお客さんが多いな…と思ったのだが、その中の親子が「留萌駅から先が廃線になるから…」と話しているのが聞こえ、その廃止を惜しむ鉄道ファンが乗りに来てるんだなぁと思った記憶がうっすらと残っている。
実際、留萌駅でも増毛駅に向かう列車の写真を撮っている人たちを何人か見かけた。
留萌本線の列車が去っていき、乗客がいなくなったところでワタシは情報収集を兼ねて構内を散策。
駅舎の中にはところどころに展示物があって意外と楽しかった。
ただ、列車の本数が少ないせいか人が少なくて閑散とした印象で、どこか寂しさも感じられた。
なお、留萌市のゆるキャラであるKAZUMOちゃんと一緒に写っているかずのこの巨大オブジェは、今は「道の駅るもい」の近くにある井原水産の直売所に飾られているようだ。
このとき、時間的には昼食のタイミングだったので、駅を出て北海道道21号 留萌停車場線のほうへ行ってみる。
ただ、駅前はシャッターが閉まっているお店が多く、車は見かけるものの歩いている人は少なかったため、どこか活気に欠けるような印象だった。
駅構内の立ち食いそば屋でにしんそばをいただく
結局、町でピンとくるようなお店を見つけられなかったが、「そういえば駅に立ち食いそば屋があったな…」とふと思い出し、ワタシは再び留萌駅へ向かうことに。
留萌駅の構内にある立ち食いのおそば屋は、それこそ屋台を少しパワーアップしたような小さい店舗だった。
この小さいお店をおばちゃんが1人で切り盛り。ワタシはこのお店で人生初のにしんそばをいただく。
第一印象は「なんか黒いな…」だったが、おそばのつゆをちょっとすすってみると、これがちょうどよい濃さでおいしい! 刻んだネギもたっぷり乗っているし、ニシンも大きくて食べ出がある。お腹が空いていたこともあり、ワタシは夢中になっていただいた。
ちなみに、こちらのおそば屋は今、元駅舎の近くにある「道の駅るもい」にて営業中なのだとか。機会があれば…とは思うが、そう簡単に行けるところではないのが残念だ。
にしんそばをいただいたあと、ワタシは宿屋へ向かい、そちらでのんびり。このとき泊まったお宿も今はないそうだが、機会があればそちらも紹介しようと思う。
翌10月5日は「留萌ダム」に行こうと思ったのだが、乗るバスを間違えるという痛恨のミス! 結局、留萌駅の近くまで戻り、「マサリベツ望洋の森」周辺を散歩した。こうしてみると、やはりワタシの旅はどこか抜けているようだ…。
(お出かけ日:2016年10月4日~10月5日)
※各情報は2025年12月時点のものです。









