11月14日。
このブログにたまに登場するIくんとともに、後楽園ホールで行われるドラディションの「DRADITION 2025 DRAGON EXPO 1995 〜無我〜」大会へ。
お目当てはメインイベントの藤波辰爾vs.ザック・セイバーJr.だ。幼い頃から藤波ファンのワタシは、この試合が発表された直後にチケットを購入してしまった。
とはいえ、藤波ももう71歳。日本プロレス界のトップを走るザック相手にどこまで動けるのか。正直なところ不安もあった。
実際、試合前の入場式で藤波はリングを上り下りするのもつらそうだった。「こりゃ、きつそうだなぁ」というのが正直な思いだった。
しかし、試合のゴングが鳴った直後のこと。
それまで両手でトップロープをつかみ、コーナーポストのほうに目を向けていた藤波がリングのほうに振り向いた瞬間の動きが異様に軽い! まるでゴングを聞いて何かのスイッチが入ったかのようだった。
それだけではない。
イギリスを発祥とするキャッチ・アズ・キャッチ・キャンをベースとするザック相手に、藤波はグラウンドの攻防で一歩も譲らない。それこそ、これまでの経験で体に刻み込まれた動きが自然とにじみ出てきているようだった。
ワタシとしては素直に「すげえ!!」と思ったのはアームロック。
藤波が上になった瞬間、ザックの腕に自分の腕を絡めて極めようとする。ザックにとっては予想外の仕掛けだったのか、必死にロープブレイク。立った直後、ザックは左肩を気にする素振りを見せていた。
さらに、その後の流れで藤波が逆さ押さえ込みを仕掛けた直後にもザックは左肩を気にしていた。
技と技がひとつの流れでつながっている。だからこそ、技に説得力が出る。今まで当たり前のように観ていたことを、改めて思い知らされた瞬間だった。
結局、藤波は負けた。でも、そんなことはどうでもいい。久しぶりに会場で観たプロレスで、グラウンドの濃密な攻防を見せてもらえただけで大満足だった。
試合後は船木誠勝との記念撮影会に参加。
子どもの頃から新日本プロレスのファンだったワタシからすれば、船木は別世界に生きる人そのもの。最後はしっかりと握手もしていただいた。
そしてもう1人。この日の試合で大笑いしてしまった黒潮TOKYOジャパンにもポートレートにサインをいただき、記念撮影もしていただく。
試合が始まりそうで始まらない黒潮のあのスタイル、単純に面白かったので。
それこそ5年ぶりくらいとなる会場での観戦だったが、やっぱりプロレスは面白かった。
年に1~2回だろうが、またたまには行きたいなぁと思っている。
ちなみに、アームロックの写真はIくんが撮影したものを使わせていただいた。Iくん、ありがとう!
(お出かけ日:2025年11月14日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年12月時点のものです。


