「宗福寺」でお参りをしたあと、ワタシたちは再び秩父札所巡りへ。
荒川を渡ったあたりには札所がわりと固まっていて、けっこう回れるんじゃないかと思っていたら…。
21番札所「観音寺」でさるこをたくさんいただく
まずワタシたちが向かったのは20番札所「岩之上堂」。
こちらに着いたのは納経所の昼休み直前。ワタシたちはお参りをすませて御朱印をいただいたうえで境内を散策する。
続く21番札所「観音寺」は「岩之上堂」から歩いても10分程度で、車だとわずか数分だ。
こちらの札所は近所の方々が「さるこ(小さな猿)」を奉納しているようで、その数は小さな段ボールがいっぱいになるほど。そんな段ボールが納経所にいくつもあった。
ここでワタシたちはご厚意でさるこをいただくことに。
お寺の方には「いくつでもどうぞ!」と言っていただいたが、たくさんいただいても部屋がさるこだらけになりそうだったので、10個ほどにとどめておく。
まろやかな味わいの「そば処 まるた」の「赤辛つけそば」
「観音寺」のお参りが終わったのは13時頃。昼食を摂るのにちょうどいい時間帯だ。それに、このタイミングで次の札所に向かうと昼食難民になるというよくあるパターンにはまる可能性もある。
しかし…移動中に22番札所「童子堂」の看板を見かけると、「あら、意外と近いねぇ」「どうしようかねぇ」と数十秒にわたる協議の結果、ワタシたちは「童子堂」へ。だから、それが昼食難民に陥るパターンだというのに。懲りない人たちだ。
「童子堂」では御朱印をいただく際、お寺の方が筆の試し書きをしていた。初めて見た光景だったのでちょっと驚いてしまった。御朱印を書くのに慣れていなかったのかもしれない。
さて、昼食である。
時間は13時30分過ぎ。14時で休憩に入るお店が多いことを考慮して、少し長めに営業しているお店をマップアプリの某先生で探す。もちろんおそば屋を、ですよ! そして見つけたのがこちら!!
【そば処 まるた】基本情報
そば処 まるた
■住所:埼玉県秩父市熊木町
13−10
■営業時間:11:30~16:00
■休業日:木曜日
■駐車場:あり
■電話:0494-24-2489
「そば処 まるた」は西武鉄道・西武秩父線の西武秩父駅から歩いて5分ほど。前には「ちちぶ銘仙館」がある。ただ、周囲の道はちょっと狭いので、車で向かうときは対向車に注意が必要だ。
店内はゆったりとした和風の家屋といった趣きがあった。もしかしたら、大きな民家を改修したお店なのかもしれない。
そして、ワタシが店内の風景を撮影するのも珍しい。このときはたまたまワタシたち以外にお客さんがおらず、「これはチャンス!」とばかりに写真を撮ってしまった。
ただ、メニューの写真までは撮らず。このへんがズボラというか、なんというか…。
こちらでワタシは「赤辛つけそば」(税込1,100円)を、Kは「肉そば」(税込1,100円)をそれぞれ注文。実はKが温かいおそばを注文するのは珍しい。
「赤辛つけそば」のつけ汁は自家製の辣油と味噌をベースにしているが、これが見た目ほど辛くはなく、むしろまろやかな深みがあっていただきやすかった。メニューに書いてあったように、残ったつけ汁をごはんにかけていただくのにも惹かれたが、目方のことを考えてグッと我慢する。
お会計の際、おかみさんらしき女性から「秩父には観光で来られたんですか?」と尋ねられる。
秩父札所巡りをしていると返したら31番札所「観音院」を勧められ、おかみさんがお参りしたときのお話も少し伺う。他にもお客さんがいたので長話はできなかったが、秩父の魅力を伝えようとする熱意のようなものが感じられ、ワタシとしては秩父を応援する気持ちが高まってしまった。
食後は8番札所「西善寺」でこの日最後のお参り。
こちらの納経所では、貫録たっぷりのお寺の方に御朱印を書いていただくことに。御朱印を書いていく筆も手慣れた感じだ。
ちなみに、こちらのお寺のみどころのひとつに樹齢が約600年というコミネカエデがある。しかし、ワタシたちが訪れたのは冬の真っただ中。色づいた様子など見られるわけがない。というわけで見事な枝ぶりを眺めて、ワタシたちは満足するのだった。
「ロウバイは梅じゃないよ in 埼玉」おしまい
「ロウバイは梅じゃないよ in 埼玉」一覧
①【宝登山ロウバイ園】関東でも屈指のロウバイの名所へ!
②【寳登山神社 奥宮】山頂にある木立に囲まれた神域
③【寳登山神社】宝登山のふもとに広がる秩父三社のひとつ
④【秩父札所巡り】本日はどちらのおそばにいたしましょう?
⑤【民宿すぎの子】いのしし鍋3人前に2人で挑む!!
⑥【宗福寺】秩父の隠れた名所の「かえる寺」
⑦【秩父札所巡り】この日の昼食もやっぱりおそば!
(お出かけ日:2025年2月18日~2月19日)
※施設情報は2025年5月時点のものです。