あの選手にサインをいただいた日の出来事を徒然なるままに…。
ふとしたきっかけが生み出した「対面」のひとときを、気取らずにつづる「インパーソン徒然草」。
第2回の主役は投手から打者に転向して才能が一気に開花した糸井嘉男だ!!
マウンドにいるときはなぜか小さく見えて…
糸井を初めて観たのは、2004年7月25日に鎌ケ谷スタジアム(以下、鎌スタ)で行われた北海道日本ハムファイターズ対読売ジャイアンツの二軍戦だ。
この試合、ファイターズの先発はルーキーで当時は投手だった糸井。一方のジャイアンツの先発は内海哲也だった。
試合は8-2でファイターズが勝利。ただ、当時のワタシの日記には「両先発がピリッとしない」と書いてあった。
その後、鎌スタの試合で何度か投手・糸井を見た記憶がある。
ただし、その頃の印象は「コントロールが悪い」。
出てくるたびにフォアボールでランナーを出していたような気がするし、スカッとした投球を見た記憶もあまりない。
糸井嘉男
■1981年7月31日生まれ ■京都府出身 ■188cm/99kg ■右投左打 ■投手→外野手 ■北海道日本ハムファイターズ(2004~2012)-オリックス・バファローズ(2013~2016)-阪神タイガース(2017~2022) ■首位打者(2014)、盗塁王(2016) 他
観戦していた周りのおじいちゃんからは「あーあ、試合が長くなりそうだ。再放送の『水戸黄門』、観られないよ」なんて声もちらほら…。
ワタシから見ても、マウンド上の糸井はどこかオドオドしていて、身長188cmの投手とは思えないくらい小さく映ったほどだった。
188cm以上のバッターに見えるほどに!
それから2年後の2006年、糸井は打者に転向している。
この年もワタシは鎌スタに何度か足を運んでいるので、打者として再スタートを切った糸井を見ていると思うのだが、当時の日記には気になる選手として名前が残っていなかった。
そして2007年4月15日。
この試合で見た打者・糸井はどっしりと腰が据わり、懐が深そうな構えをしていた。
投手に対して「さあ来なさい」と堂々として、どこか余裕さえ感じさせる糸井には、マウンドでオドオドしていた雰囲気がまったくない。
この日の日記にも「芯が通っていて迫力あるバッターだ。1年でこんなになるとは」と書き残している。
糸井を見た瞬間、ワタシは試合後に糸井からサインをいただこうと即決。そのくらい、これからの可能性を大いに感じさせてくれるバッターに成長していた。
ただ、試合後の出待ちで、糸井からサインをいただくことができたのだが、何せ20年近く前の一筆なので、どっちが上だか忘れてしまい…。当時の背番号である「26」らしき文字が読めるということで冒頭の写真のようになっているが、どちらが上かはいまだに謎である。
そいうえば、糸井にサインをしていただくとき、「えらくためらいなく書くなぁ」と内心思った気がしないでもないなぁ。
(お出かけ日:2007年4月15日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年8月時点のものです。