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吉野梅郷、梅の季節じゃないの! in 東京②【大聖院】「親木の梅」は三代目に

旅行記
大聖院

雨だし、梅も満喫できたし、そろそろ帰ろう…という思考にならないのがワタシたちである。
まだ16時じゃないの、もうひとつくらい回れるんじゃ…ということで、助手席ナビのワタシが「吉野梅郷梅まつり」のパンフレットとにらめっこ。
雨でもあまり歩かず梅を見られそうなところということで選んだのが…。

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街道のちょっと奥に佇む「大聖院」

ワタシたちがピックアップしたのは「青梅市梅の公園」から車で5分ほどのところにある「大聖院」。
東京都道45号 奥多摩青梅線(通称、吉野街道)から多摩川のほうに向かう脇道を入った先にある。

【大聖院】基本情報

梅香山 大聖院
■住所:東京都青梅市梅郷6-1542
■宗派:真言宗豊山派
■本尊:不動明王
■駐車場:あり

青梅市の名の由来となったといわれる金剛寺の「将門誓いの梅」から根分けした名木「親木の梅」があった寺院。建立の年代は不明だが、慶安年間(1648~1652)には江戸幕府から寺領4石の御朱印状を拝領したとされる。現在の本堂は天保3年(1832)に再建。また、境内にある地蔵堂には吉野村の名の由来が刻まれた延命地蔵尊が鎮座している。

こちらのお寺を訪れたとき、雨という天候や時間帯が遅いこともあってか、ワタシたち以外に参拝者は見かけず、近所の方がワンコを連れて散歩に来ていたくらいだった。

本堂や地蔵堂は比較的新しいように見えるが、お参りのあとで境内を散策してみると、古い石仏や石塔をけっこう見かける。

「寒念佛供養」と刻まれた石塔は比較的新しいものでも江戸時代の享和年間(1801~1804)の建てられたようだ。
当時から地域の人々に親しまれてきたお寺なんだろうな、と感じさせてくれる石塔だった。

奥のほうの白い建物が地蔵堂。
享和年間の石塔。
地蔵堂の延命地蔵尊の周囲には六地蔵も並んでいる。
古い石塔の数々。そばにはかわいい石仏がちょこんと鎮座。

「親木の梅」の歴史は三代目に託されて…

さて、梅である。
こちらのお寺は梅の本数が多くないものの、そのぶん梅の香りを感じやすいような気がした。
散歩中のワンコも飼い主さんに抱っこされて楽しんでいたし。

本堂の前には梅の木が植えられたところがあり、そこには三代目の「親木の梅」もあった。
吉野梅郷の梅の元祖ともいわれた「親木の梅」だが、初代から根分けした二代目もウメ輪紋ウイルスの脅威からは逃れられず、残念ながら平成23年(2011)に伐根。現在は同じ種類の梅を植えて三代目としている。
初代や二代目の姿はもう見られない。それでも三代目がこれから毎年、可憐な花をつけてくれれば、とワタシは思う。…珍しくオチが真面目だ。

「吉野梅郷、梅の季節じゃないの! in 東京」一覧

①【青梅市梅の公園】雨でも梅はきれいだった
②【大聖院】「親木の梅」は三代目に

(お出かけ日:2025年3月15日)
※施設情報は2025年5月時点のものです。

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