無事にチケットを購入したワタシはさっそく球場内へ! …とはいかず、久しぶりだったので球場の周辺をちょっと散歩してみることに。
「今日は混んでて内野席がいっぱいになりそうだから、外野席が開放されるかもよ」なんていう、あるファンの会話が耳に入ってきたというのに、この人は何を油断しているのか…。
横須賀スタジアムで懐かしのパン屋を発見!
横須賀スタジアムに行くと決めたとき、ふと思い出したことがあった。
それは昔、横須賀スタジアムで観戦していたときにお世話になったパン屋だ。
球場の敷地内に机を並べて小さなお店を出していたパン屋の名前は忘れてしまったが、昔ながらの甘いパンや総菜パンが並び、観戦時にはこちらのパンをつまみながら…というのがワタシの定番だった。
ただ、こういった昔ながらのお店はどうしても淘汰されがちだし…。
そんな心配をしながら球場周辺を歩いていると…あら、パン屋があるじゃないっすか!
おまけに以前は見たことのない、「北原のパン」という幟まである!! 以前と同じお店かどうかは今となっては確認できないが、ワタシがお世話になったのはおそらくこちらのパン屋だ。
この日売られていたパンはミニドーナツのみ。あとはお菓子と飲み物だったが、ワタシは喜んでミニドーナツとお菓子を購入。
おじちゃんとおばちゃんが対応している姿がなんだか懐かしかった。
のちに調べたところ、こちらのパン屋は正式には「北原製パン所」といい、追浜でも有名なお店なのだとか。いつまでもおいしいパンを提供しつづけてほしいなぁ!
また、球場の正面入り口のほうへ行ってみると、そこは駐車場も含めたエリアに柵が設置されていて、柵の前には10人ほどのファンが試合前にもかかわらず場所取りをしていた。
すでに選手が球場に入った時間帯なのにファンが場所取りをしているということは、選手の出待ちが恒例になっているのでは…とワタシは推測。もしかしたら、選手の入り待ちをしてサインをいただくのも可能なのかもしれない。
ただし、ワタシは夜ふかし気味なので、午前中の早い時間に追浜まで来るのは難しいが…。
そして、ミニドーナツやお菓子を手に球場内に入ってみると…なんとまあ、内野席はかなりの混雑!
ワタシはかろうじて三塁側の一番端っこの最上段の席を確保し、腰を落ち着けることができた。
個人的にワタシは空が見える球場のほうが開放感があって好きだし、横須賀スタジアムは設備もわりとしっかりしている。横浜駅での乗り換えがなければ、もっと足繁く通いたい球場のひとつだ。
さて、球場内での写真だが、NPBのあのお達しがあったので試合や選手に関するものはない。
ウォーミングアップ中の写真くらいいいんじゃないかと思うのだが、公式練習中のものもダメなのでここで載せるようなものになる。
ただ、望遠レンズを使って選手を追っていたような熱心なファンにとっては、NPBのあのお達しは正直きついんじゃないだろうか。もう少しなんとかならんもんかね…。
なんとも楽しそうな「スカスタDASH」!!
試合は1回からベイスターズ先発の吉岡暖がいきなり連打を食らったうえ、ボークのミスまで。結局、わずか1/3しかもたず、3失点で降板してしまう。
ベイスターズは森敬斗が投手によく声をかけ、内野手陣を引っ張っていっているような姿が印象的で、他には知野直人の守備もよかった。
ただ、ここぞというところでミスが出てしまう。こういうミスを減らすのが今後の課題だと思う。
一方のファイターズは打撃や守備にそつがない。守備のバックアップまでしっかりしているのだ。
一貫した育成方針の成果を感じさせる動きで、好調ファイターズ一軍の源流が見えた気がした。かつてファイターズが日本一になった頃って、ファームでは明確な意図を持って選手を育成してたもんなぁ。こりゃ早めにファイターズ鎌ケ谷スタジアムにも行って、若手を見ないとな!
5回裏終了後、横須賀スタジアムではお馴染みだという「湘南菱油 presents スカスタDASH」が! ワタシが前回来たときには、こんな素晴らしいイベントはなかったような…。
このイベントは土・日曜日、祝日に開催されるのだとか。
ワタシは参加せずに見ているだけだったが、こういうイベントは大好きだ。子どもたちが楽しそうに走っている姿を見ているだけで、こちらもなんだかうれしくなるしね。
試合中、ふと気づいて正面入り口の様子を見に行ってみると、柵の向こうにはたくさんのファンがずらり!
てか、ベストポジションと思しきところは、すでにファンの壁までできているような…。
こりゃ選手の出待ちはかなり期待できるとワタシは確信。ただ、試合後にどれほどのファンが集まるのか想像もつかず、その中でサインをいただくのは至難の業かもしれないが…。
試合終盤はバックネット裏最上段に移動して立ち見観戦。
結局、試合は0-5でファイターズの勝利。ベイスターズは9人の投手をつぎ込んで与四球は10。そつのないチームにこれじゃ、さすがに勝てないよなぁ…。
二軍ならではの魅力がいっぱい詰まった横須賀スタジアム
試合後は球場の正面入り口へ移動。どれほどのファンが出待ちをしているのかと思っていたが…いや、これ、ファンが何重にも並んで、もはや人垣レベルじゃないっすか!
試合前から場所取りをしていたファンがいたくらいだから数は多いだろうと思っていたが、これはさすがに…。この光景を見た段階で、ワタシはサインをいただくことは半ばあきらめていた。けっこうガタイのいいワタシがこの壁に突っ込むのは、周りのファンに迷惑がかかるし…。
しばらく待っていると選手が出てきたようで、ファンがにわかにざわつきはじめる。
ただ、写真を見ていただければわかると思うが、人垣の後ろのほうにいるワタシは手を伸ばして写真を撮るのがやっと。どの選手が出てきたかもよくわからないようなありさまだった。
正直、この段階でもワタシはサインをいただくことは無理だと感じていた。こういうときは選手たちがある程度のところで切り上げてしまうことが多いからだ。
ワタシは人垣から離れ、しばらく様子を見守っていた。
すると、ファンとの間にある柵に沿って移動し、ファンに1人ずつ丁寧に対応していく選手が! そうやってファンに応じる選手は1人や2人ではなかった。ここでワタシは再びやる気を起こし、人垣が薄くなったところを狙って選手にサインをお願いしていった。
ここでワタシは「すごいなぁ」と感嘆したことがいくつかあった。
まずひとつは選手が移動しながら、何十人ものファンにサインをしていること。なので、もし選手がサインを始めたら、人垣に無理やり突っ込むような危険なことはせず、焦らずに順番を待つのが大切だ。
もし選手が途中で切り上げてしまっても、そのときはツイてなかったと割り切ろう。
続いて、ファンが選手に殺到しないことにも感心。
選手の周りにはどうしても人垣ができてしまうが、前の人を押しのけてでも近づこう…というファンはいなかったように思う。これは選手たちができるだけファンに応じようとする姿勢が、ファンにも浸透しているからなのかもしれない。
あと、選手につくスタッフの丁寧さ。
ファンによってはユニフォームやタオルなど、サインをしづらいアイテムを差し出すこともある。
そのとき、スタッフがファンと一緒になってユニフォームなどをピンッとなるように引っ張って、選手がサインしやすいように配慮してくれるのだ。こんな対応は初めて見たかもしれない。
時間が経つと選手が帰り、自然とファンの数も減っていく。
すべての選手が帰ったわけではないようで、数は少ないながらもファンも残っている。そこでワタシも残っていると、今度は育成選手が登場。こちらの選手も丁寧に対応していた。
このタイミングならば選手に近づきやすいので、サインをお願いすることも比較的容易だ。時間があったら、すべての選手が出てくるまで粘ってみるのもアリかもしれない。
ちなみに、ビジター(ファイターズ)の選手も1人だけサインに応じていたが、これはその選手が知り合いを見つけ、近づいてきたから可能だったのだろうと思う。
基本的に横須賀スタジアムでビジターチームの選手に声をかけるのは難しいかもしれない。このへんはいつか入り待ちにも挑戦して確かめてみたいと思っている。
あと、これは大切なことだが、選手の厚意やその日のさまざまな要素によって状況が変わることもあるため、横須賀スタジアムに行けば選手から必ずサインがいただけるかはわからない。
ただ、この日の状況を見る限り、可能性はかなり高いように思う。選手やチームの厚意を無駄にしないよう、サインをいただける機会に恵まれたら、こちらもマナーを守って楽しむことが大切だ。
なお、この日のワタシは三嶋一輝、篠木健太郎の2人からサインをいただくことができた。
実は篠木からサインをいただくとき、ワタシは人垣の後ろのほうにいて、篠木には気づいてもらえそうになかった。
すると、近くにいた外国人の女性がワタシに声をかけてくれて、ワタシのボールを受け取ると、わざわざ篠木にボールを手渡してくれるという、うれしい出来事が! その節はありがとうございました!
結局、ワタシは正面入り口の柵が撤収され、選手やコーチがすべて帰ったと思う時間帯まで横須賀スタジアムにいた。それくらい横須賀スタジアムにいることが楽しかったのだ。
「野球が近くで観られる」「イキのいい選手を見つけられる」「サインがいただける」という二軍の球場ならではの楽しみが、横須賀スタジアムにはたくさん詰まっていた。
今回、横須賀スタジアムを訪れたおかげで、かつて夢中になって二軍戦ばかり観に行っていた頃の情熱が戻ってきた感じだ。以前ワタシが横須賀スタジアムに来た頃より、「楽しい空間を作り出そう」というチームの姿勢が確実に進化しているのも、その情熱を後押ししてくれている。
年内にもう1回くらい追浜に来て、そのときは町を散策して「北原のパン」のお店を探してみようかしら。なんだか楽しみがふくらんでくるなぁ!
「GWは横須賀スタジアムで二軍戦を!」一覧
①~球場へのアクセスは徒歩でOK!~
②~サインをいただける機会はあるのか!?~
(お出かけ日:2025年5月4日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年5月時点のものです。