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<インパーソン徒然草>失策連発だった鶴岡慎也が半年後には…!?【#1】

サイン収集
鶴岡慎也のサインボール

ふとしたきっかけで、あの選手にサインをいただいた日の出来事を徒然なるままに…。
ちょっとだけ特別だった「対面」のひとときを、気取らず構えずにつづる「インパーソン徒然草」。
栄えある第1回に登場するのは、北海道日本ハムファイターズで入団テストから正捕手にのし上がったあの選手だ!!

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1試合でパスボールを連発していた鶴岡にアタック!?

2005年5月1日。
この日は高校時代の同級生であるIGと、ファイターズ鎌ケ谷スタジアム(以下、鎌スタ)で北海道日本ハムファイターズと読売ジャイアンツの二軍戦を観戦することに。

IGは野球についてほとんど知らないのだが、こういうイベントは大好きでノリもいい。試合中からお酒も入り、試合を観ながら2人でかなり盛り上がっていた。

そんななか、試合で特に目立っていたのが鶴岡慎也。2002年のドラフトで8巡目指名を受けて入団した若手(当時)だが、実はテスト入団の苦労人だ。

ただし、試合で目立っていたのはヒットを打ったとか、盗塁を狙う走者を強肩で刺したとかいった活躍をしたからではない。とにかくパスボールが多かったのだ。この試合で鶴岡は少なくとも3回くらい後逸していたと記憶している。

鶴岡慎也
■1981年4月11日生まれ ■鹿児島県出身 ■176cm/78kg ■右投右打 ■捕手 ■日本ハムファイターズ/北海道日本ハムファイターズ(2003~2013)-福岡ソフトバンクホークス(2014~2017)-北海道日本ハムファイターズ(2018~2021) ■ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞1回 他

実際、当時のワタシの日記には「とにかく鶴岡がポロポロやりすぎ」と書いてあり、IGでさえ試合中に「鶴岡って大丈夫なの?」と心配していたほどだった。

試合後、ワタシとIGは各々が気になる選手やコーチにサインをいただくべく出待ち。
ワタシは福良淳一、佐藤義則といったコーチ陣のほうへ向かったが、IGが狙いを定めたのは鶴岡。理由は「エラーが多かったから」らしい。

しばらくIGとは別行動になり、合流したときにIGは鶴岡からしっかりとサインをいただいていた。
「さすがに目がうつろだったよ」とIGは笑っていたが、このときのワタシは「IGも面白いところに目をつけるなぁ」くらいにしか思っていなかった。

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フレッシュオースターゲームでMVPを獲得!

それからしばらく経った7月24日。
ワタシが何気なくフレッシュオールスターゲームをラジオで聴いてみると、なんとあの鶴岡が出場している。おまけにホームランを放って最優秀選手賞を獲得!! 約3か月の間に何があったか知らないが、鶴岡は確実に成長を遂げていた。

そして11月23日。
ワタシは鎌スタで開催されるファイターズ二軍のファンフェスティバルに1人で参加。
サインをいただきたい選手は何人もいたが、その中の1人が鶴岡だった。

ファンと選手がところどころで交流している球場の敷地内をうろつき、ワタシはやっと鶴岡を発見。
サインをお願いすると、鶴岡は快く応じてくれた。
そのときの鶴岡の表情といえば自信に満ちあふれ、いい笑顔をしていた。目がうつろで自信を失いかけていた若手はもうどこにもいなかった。

数年後、IGにあのときいただいたサインボールの行方を聞いたことがある。
本人は飾っておこうと努力しているらしいのだが、子どもたちのおもちゃにされてごにょごにょごにょ…。次に会う機会があったら、約20年前のサインボールの行方を改めて聞いてみようと思っている。

(お出かけ日:2005年11月23日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年8月時点のものです。

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