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2025年ラストの二軍戦はジャイアンツタウンスタジアムで~試合後に出待ちをしてみる~

サイン収集
サインに応じる中田歩夢

今年最後の二軍戦はどこに…というのは難問になるかと思いきや、ジャイアンツタウンスタジアムで行われる読売ジャイアンツ対北海道日本ハムファイターズの試合にすんなり決定。
なぜなら、9月21日の試合を見てみると、横浜DeNAベイスターズは小田原の開催で遠いし、埼玉西武ライオンズのCAR3219フィールドはチケットがすでに売り切れだったからだ。
消去法になってしまったが、楽しみなのには変わりない。今年のジャイアンツタウンスタジアムの二軍戦では出待ちにまだ挑戦してなかったしね!

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ジャビットの背番号は「6」?

スムーズにジャイアンツタウンスタジアムでの観戦が決まったとはいえ、ワタシがゲットできたのは内野自由席。席を確保できるか心配だったので、少し早めに家を出ることにする。
その結果、試合開始の1時間半近く前の11時30分頃に球場へ到着。最寄り駅となる京王電鉄・京王相模線の京王よみうりランド駅の周辺だけでなく、約300段の階段を上る間も球場へ向かうと思しきファンはほとんど見かけなかった。これなら席も確保できそうだとホッとひと安心。

何度見ても「うっ…」となる約300段の階段。

…なんて油断をしたまま球場に着いてみると、かなりの数のファンが! そこでまずは入場して席探し。幸いなことに外野寄りのほぼ端っこながらも最前列の席が空いていたので、こちらに座ることにする。

席を確保したのち、朝食兼昼食を物色するため、改めて球場前の広場へ。
この日は隣のサブグラウンドで抽選会があったようで、サブグラウンドから広場にかけて長い列ができていた。また、小学生くらいのチアリーダーたちがグラウンドの端のほうで練習の真っ最中。試合前にちびっ子チアリーダーたちはかわいいダンスを披露していた。

席は内野自由席の最前列を確保。
試合の1時間以上前から広場は賑やか。
試合前のサブグラウンドの様子。

広場にはこの日もさまざまなキッチンカーが並んでいて、選べるフードの幅がぐっと広がる。
この中でワタシは「よみうりランドキッチン」をセレクト。「ランドドッグ(チーズチリ)」と「ジャビット ドーナツ」を購入する。

キッチンカー「よみうりランドキッチン」。
「ランドドッグ(チーズチリ)」。
かわいらしい「ジャビット ドーナツ」。


席に戻って「ランドドッグ(チーズチリ)」をいただいているとき、「日本の球場もソーセージが太くなったなぁ」としみじみ。以前は細いソーセージが主流でちょっと物足りなかったが、近年はメジャーリーグの球場のように、日本でもソーセージの太いホットドッグをよく見かけるようになった。ワタシは球場のホットドッグが大好きなので、これはうれしい傾向だ。

また、「ジャビット ドーナツ」の前にある文字について、ワタシは最初「6」だと思い、「これ、坂本(勇人)だよなぁ、篠塚(利夫)か落合(博満)じゃないよなぁ…」なんて考えていた。
しかし、あとで冷静に考えてみると、この文字はジャイアンツの「G」だろうとふと気づく。当たり前といえば当たり前だが、最初に見たときはけっこう真剣に悩んでいた。

ちなみに、この日の試合は「ガールズデー」として実施。女の子が喜びそうなイベントが行われていた。
ただ、ワタシは「ガールズデー」ということを知らず、「何かかわいい感じのイベント、やってるねぇ」くらいの認識で、「ジャビット ドーナツ」もその一環で売られていたようなのだが…。知らないというのは恐ろしいものである。

1点を争う緊迫感に満ちた好ゲームに!

試合前、この日はジャイアンツの田中千晴と矢野謙次コーチの誕生日だとオーロラビジョンに映し出され、矢野にお祝いの声援が送られていた。
矢野といえば、かつて何度か二軍戦で観た記憶が残っている。今も元気そうで何よりだ。

ファンの歓声に応える矢野。
試合前のウォーミングアップの様子。

試合はジャイアンツ先発の山田龍聖が立ち上がりから球が上ずった感じで、なんとも不安定。あっという間に2点を失ってしまう。
また、序盤の攻撃時には郡拓也が投手の牽制に誘い出されたり、一塁にいた湯浅大がキャッチャーに刺されそうになったりと、走塁面で「おいおい、大丈夫か…」と思う場面が何度かあったが、試合が進むにつれて目立ったミスは減っていった。

一方のファイターズ攻撃陣は、ファールで粘ってあえてピッチャーに球数を投げさせているのではないかと思う場面が何度かあった。そのため、打線がしぶといなぁという印象だった。

この試合で特筆すべきは両チームの積極的な守備だ。ジャイアンツではファーストの荒巻悠とショートの湯浅、ファイターズではセカンドの上川畑大悟とレフトの阪口楽が好プレー。阪口は途中出場ながら2度もファインプレーを見せてくれた。
「ファインプレーに見せないのがファインプレー」という見方もある。しかし、捕球が難しそうな打球でも一歩踏み込んで捕りにいこうとする姿勢は個人的に大好きだ。

試合はジャイアンツが8回裏に1点差まで追い上げ、9回裏にもチャンスを作るが得点できずに2-3で惜敗。最後まで緊迫感のある、いい試合だった。

また、試合中はさまざまなエリアに移動してみて、実際に試合がどんなふうに見えるかチェック。
当然ながら内野席はグラウンドが近く、やはり迫力があった。

バックネット裏付近から。
内野指定席の後方から。
3階の内野自由席の後方から。

個人的にいいかもしれない、と思ったのが「ライト外野 カウンター立ち見指定」。
何がいいって、目の前にネットがないのがいい! ジャイアンツタウンスタジアムの広さを感じられるのも魅力のひとつだと思う。ただ、ずっと立っているのはかなり疲れると思うが…。

立ち見エリアから見たグラウンド。
ネットがないので野球が観やすい!
ライトを守るファイターズの宮崎一樹。

ジャイアンツタウンスタジアムはライト側にあるブルペンを間近で見学できるのもポイントだ。球がミットに収まるときのパシーンという音を聞くだけでも、このエリアに行く価値があると思う。
実際、このエリアには試合中も熱心なファンがけっこう集まっていて、ピッチャーがブルペンで投げ込む様子を見守っていた。
写真を撮影することもできるが、近くに注意書きがあるように、選手の気が散ってしまうのでフラッシュをたくのはNG。写真を撮る際は練習の邪魔をしないように注意しよう。

ブルペンで投げる馬場皐輔。

試合後はバックネット裏付近で少しだけ練習を見学。この日の試合に出場しなかった長野久義や山瀬慎之助がバットを持って出てくる。そこへファイターズの梅林優貴がやってきて、ミットを片手に山瀬とトーク。梅林は長野にも挨拶していた。
山瀬と梅林がどんな話をしていたのかはまったくわからない。それでも違うジャージに身を包んだ選手が言葉を交わすシーンが珍しくて、しばらく見守ってしまった。

試合で出番のなかった長野が練習。
何やら熱心に話す山瀬と梅林。
試合後のジャイアンツのバッティング練習。
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出待ちでは粘りに粘って今年最後のサインボールをゲット!

球場から出たあとはもちろん選手の出待ち。
球場の外側にはバックネット裏付近からライト側にかけて関係者用の通路が柵によって確保されていて、ファンはその柵の外側で出待ちをすることになる。
試合が7回あたりまで進んだところで、球場の中から出待ちエリアの人出を見てみると、すでにちらほらとファンの姿が。がっちりと出待ちをしたければ、このタイミングで行くべきなのだろうが、ワタシは最後まで試合を観たいので行かなかった。

7回終了時あたりの様子。まだ人はまばら。

しかし、試合後には十重二十重どころか三十重、四十重と言いたくなるような数のファンが柵の前に並んでいた。これを見てワタシは諦め…なんてことはなかったが、長期戦を覚悟する。

やがてファイターズの選手たちが球場から出てきて、そのうちの何人かはファンにサイン。
ただし、ワタシがいたのは列の後方なので選手に近づけず、腕を伸ばして写真を撮影するのが精一杯。やがてファイターズの選手たちがほぼ帰ったところで、出待ちをするファンの数も少し減る。

諦めたくなるような厚さの人垣だが…。
サインに応じるファイターズの福谷浩司。
ファイターズの清宮虎多朗もサイン。

実はこのとき、近くにあるサブグラウンドではジャイアンツの荒巻と中田歩夢が加藤健コーチのノックを受けていた。サブグラウンドは金網に囲まれているので練習の様子は見づらいものの、それでも荒巻たちを見守るファンもいて、出待ちの列に入らずにいたワタシもその中に交じっていた。

そんなファンの中に家族と一緒に来ていた小さなきょうだいがいて、練習が終わるとその2人が「中田く~ん、こっち来て~!!」「サインお願いしま~す!!」と熱心に声がけ。中田も気づいたようだったが、さすがにここまで来るのは難しいだろうと思っていたら…。

サブグラウンドでの練習の様子。
ノックを受ける中田。

荒巻や中田がサブグラウンドを出た直後、ライト側に集まっていたファンがざわつきはじめる。
ちびっ子たちの声が届いたのか、荒巻と中田が即席サイン会を始めたようだ。「ようだ」というのは、この段階でもかなりの数のファンが残っていて、人垣の向こうがまったく見えなかったからだ。

このとき、列の後方にいるスタッフが拡声器を使って「後ろから手を伸ばさないでくださ~い」「横に移動しないようにしてくださ~い」と繰り返し呼びかけていたので、ファンが選手に殺到するような混乱はなし。
ただし、人垣が動かないぶんファンの数も減らず、このタイミングでワタシは「こりゃあさすがに無理かも」と諦めモードに入りかける。それでも今回が今年最後の二軍観戦ということもあったので、ワタシはしばらく様子を見守っていた。

荒巻たちがサイン会をしていたときの人垣。

荒巻と中田はライト側からバックネット裏方面へ横に移動しながら、ファンに1人ずつサインしていく。やがて荒巻はバックネット裏付近まで来たところで踵を返し、この段階で荒巻の即席サイン会は終了。ここでファンの数も一気に減る。
一方の中田はというと…バックネット裏付近に達したところでUターンしたのは荒巻と同じだったが、戻りながらサインや記念撮影に応じている。このとき、ファンの列がかなりまばらになっていたので、ワタシも柵の前まで移動し、中田からサインをいただくことに成功。ちなみに、さかんに声をかけていたちびっ子きょうだいもサインをいただけたようで大喜びしていた。

サインに応じる荒巻。
中田は記念撮影にも気さくに応じていた。
中田にいただいたサイン。

野球を近くで観られるし、ちょっと頑張ればサインをいただくこともできる。もちろん10年前と比べると変わったことも多かったが、二軍の本質的な魅力はまったく変わっていなかった。
やっぱり二軍っていいなぁ! こりゃあ来年も絶対に二軍中心の観戦になるな!! そんなふうに思えた1日だった。

(お出かけ日:2025年9月21日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年9月時点のものです。

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