「大相撲2025年九月場所 チケット抽選 結果発表!~まさかの新システム導入!?~」でお伝えしたように、ワタシたちが入手できた九月場所のチケットはまたしても14日目。
ただし、優勝が早々と決まってしまった五月場所とは違い、今回は2人の横綱に優勝争いがほぼ絞られた状況に。大の里と豊昇龍のそれぞれの取組にワタシとKがワクワクしながら両国国技館に行くと…。
若旦那の幟が見つからない!?
9月27日。この日、ワタシたちは13時30分頃に両国国技館に到着。
実はワタシ、両国国技館でとあるミッションに挑む必要があった。それは…現役パンクロッカーにして、ワタシが馴染みにしているお菓子屋の若旦那の名前が入っているという千代翔馬の幟を見つけること。
しかし、JR総武本線(総武線)の両国駅から国技館へ向かう途中だけでなく、正面出入り口の先(国技館の北西側)に並んでいる幟をチェックしても発見できず。まあ、仕方ないか。
その後、ワタシたちは立浪親方(元小結・旭豊)と思しき親方がもぎりをしていた木戸を通過して入場。こういうとき、顔を知っている親方のところへどうしても行ってしまいがちだ。
一山本の執念が実ってポスターに抜擢!?
入場した時点ではまだ幕下の取組中だったこともあり、ワタシたちは席を確認したうえで館内を散策。
主な目的は「大相撲コレクション」の「国技館ウォーク 限定トレカ」探しと、親方と会えるかもしれない1階「正1」出入り口付近の偵察だが、他にもお楽しみがたくさんある。
中でもKが楽しみにしているのが「大相撲ガチャ」の「お相撲さんのフェイスヘアピン」。
力士の顔がそのまま使われているヘアピンなのだが、Kの家ではこれまで何度もヘアピンが行方不明になっていたにもかかわらず、このヘアピンになってから消え失せたことがないそうだ。不思議な話である。
また、1階西側にあるグッズショップSuMALL(すも~る)では、気になるポスターを発見。
まさか一山本の若隆景推しが協会公認(?)になるとは。一念、岩をも徹すということなのか…。
ちなみに「大相撲ガチャ」コーナーは館内正面側の1階と2階に設置されていて、1階のコーナーはかつて芝田山親方(元横綱・大乃国)の「スイーツ親方の店」があった場所に当たる。親方のスイーツ、いつかまた食べたいなぁ…。

大好きだった北勝富士が目の前にいる!!
ワタシたちが1階正面あたりを歩いていたときのこと。
何やらファンが列を作って並んでいる。その先に誰かいるのかと思ったら、なんと5月に引退したばかりの大山親方(元小結・北勝富士)が! 実はワタシ、大山親方が大好きなのだ。
立ち合いではまっすぐ前に出て、頭からぶつかっていく。そんな北勝富士の真っ正直な相撲がワタシは以前から好きだった。
決定的だったのが2023年の七月場所。まさかの優勝争いを演じるものの、優勝決定戦で豊昇龍に敗退。このあと、裏で北勝富士は大泣きしていたそうだ。それを聞いてもらい泣きして以来、ワタシの中で北勝富士は推し力士の1人になった。
ワタシたちも列に並んだが、柔和な笑顔でファンに応じる大山親方を見ているうちに、少しずつ緊張感が増してくる。やがてワタシたちの順番になり、まずはサインをお願い。そのうえでKも含めて記念撮影にも応じていただいた。親方、ありがとうございました!!
サインをいただいたあと、ワタシの足はガクガクと震えていた。そのくらいうれしかったのだ。
興奮が冷めぬまま席に戻る途中、2階東側にある「寿司処雷電」にてお寿司を購入。今回選んだのは「めったらてまり」と「十五戦全勝太巻き」。「めったらてまり」は青森出身の尊富士にちなんだメニューで、「めったら」は津軽弁で「おいしい」を意味するのだとか。
朝乃山には再び幕内に戻ってきてもらって…!
ワタシたちが席に戻ったとき、土俵では十両の取組の真っ最中。中でもワタシたちが注目したのは朝乃山だ。なぜなら、朝乃山はワタシたちの中で「ここぞというときに優勝争いをする力士を引きずり下ろす難敵」と認識されていて、早く幕内に戻ってきてほしい力士だからだ。
他のファンも朝乃山に対する期待が大きいようだ。この日の段階で朝乃山にはまだ優勝の可能性が残っていたこともあるが、それを差し置いても朝乃山への歓声は十両の取組の中で特に大きかった。
去年ケガをした左膝には分厚いサポーターが巻かれていて、全快にはまだまだほど遠いのかもしれない。でも、朝乃山にはまた幕内に戻って土俵を引っかき回してほしいと切に思う。
朝乃山と藤青雲の取組では熱くなったものの、それ以外ではのんびりと観戦。
ワタシはお寿司2品をぺろっといただいてしまい、Kに「手品みたい」と言われる。
一方のKはお寿司を1品しか買わなかったために足りない模様。そこで幕内の取組が始まる前に再び「寿司処雷電」へ。もちろんワタシもお寿司を購入する。
この日、ワタシにとって3品目になるお寿司はマグロが大好きだという熱海富士にちなんだ「まぐろづくし」。
こうして改めて写真を見ると、明らかにワタシは食べすぎであることを実感せざるを得ない。
結びの一番で横綱がまさかの変化
幕内の土俵入りが始まったところでワタシたちは再び席へ。
14日目の段階で優勝は大の里と豊昇龍に絞られており、この日の大の里は琴櫻と、豊昇龍は若隆景とそれぞれ対戦。どちらも熱戦を期待できる一番だ。特に琴櫻は13日目に豊昇龍を破っており、大の里戦でもやってくれるんじゃないかとワタシたちは楽しみにしていた。
しかし、このときにテレビでは流れていたであろう、ある重大なニュースを知らずにいたワタシたちはのちのち愕然とすることになるのだった…。
幕内の取組に場内は徐々に盛り上がっていく。
優勝には手が届かなかったものの、九月場所を盛り上げた安青錦が平戸海に、隆の勝が霧島にそれぞれ勝つと場内は大歓声。
ただ、結びの一番の前に組まれていた大の里-琴櫻は、琴櫻が負傷のため休場となり、大の里の不戦勝に。この知らせが発表されたとき、会場のあちこちから溜息が漏れていた。
ならば…ということで、結びの一番である豊昇龍-若隆景が熱戦になることをどうしても期待してしまうが、豊昇龍がまさかの変化で勝利。ファンは目の前で何が起こったのか呑み込めず、場内は軽くざわついていた。千秋楽まで優勝争いを引っ張るためとはいえ、これはさすがに残念だった。
ワタシはこれまで野球やプロレスの試合をたくさん観てきた。
それらすべての試合で満足できたか、と問われたら決してそんなことはない。特に新日本プロレスなんて、当たるととんでもなく面白かったが、一方でガッカリしながら帰ることもしばしばだった。
「相撲もそうだけど、興行は生き物だから。ときにはこんなこともあるよ」なんてKを慰めながら、ワタシたちは国技館1階の「西」の外へ。恒例となった力士の出待ちをするためだ。
このとき、ワタシたちが見かけたのは隆の勝と若隆景。
この日の取組に一番満足できていないのは若隆景だったと思う。
それでも若隆景は胸を張り、堂々とワタシたちの前を通りすぎていった。その姿はむしろサバサバしていたくらいだ。
そんな若隆景の姿に慰められたワタシたちは帰路に就く。その後のお酒の席で一番盛り上がったのは…元小結・北勝富士の大山親方のことだった。やっぱり記念撮影もしていただいたしね!
(お出かけ日:2025年9月27日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年10月時点のものです。