「大相撲の地方巡業に行こう!~チケットやスケジュールの最良の確認方法は…?~」で春巡業の八王子場所について書いたのが去年の年末。
途中、忘れかけることもあったが、やっと八王子場所の当日を迎えることに!
実はワタシたち、勧進相撲は観たことがあるが地方巡業の観戦は初めて。11時頃に会場のエスフォルタアリーナ八王子へ行ってみると…。
伊勢ヶ浜部屋の内情をポロリ!?
ワタシたちがエスフォルタアリーナ八王子へ着いたとき、会場前は大混雑というほどではなかったが、そこそこの人出。さすがに両国国技館ほど幟も立っていなかった。
それでも幟が見えてくるといやが上にも気分が高まってくる。
ただ、会場の外とは裏腹に、中はかなりの混雑! みなさん早い時間から会場に来ていたのね。
ワタシたちが入場したとき、土俵では稽古の真っ最中。本場所中は見られない光景なので、なんとも新鮮。どこかのんびりとしたムードも地方巡業ならではのものだろう。ただ、ワタシたちは2階席だったので誰が誰だかわかりづらく、各力士をなんとなく判別できたところで稽古が終わってしまった。
ワタシたちが自分たちの席に着いたところで気づいたことがあった。
ワタシたちの席は2階席の最前列。そして真下には東の花道の入り口が!! 2階席なのに、こんなに近くで力士を見られるなんて! おまけに力士たちはみんな肩の力が抜けていて、本場所中は絶対に見られない、ある意味で貴重な姿ばかり。これは注目するしかないでしょう!
稽古のあとは「力士ふれあい会」ということで、尊富士、伯桜鵬、白熊が参加する質問コーナーへ。
質問者は会場のファンなのだが、力士がけっこうあけすけに答えてくれるのでなかなか面白い。
具体的な質問は忘れてしまったが、確か尊富士が「部屋では照ノ富士関が熱海富士関への当たりが厳しい」なんて答えていて、思わず笑ってしまった。
売店では力士たちもファンと一緒に列を作る!?
続いて序二段、三段目の取組に移行したところでワタシたちは売店へ。
売店エリアには地元のお店やグッズ売り場が所狭しと並んでいて、場所によってはすれ違うのも難しいほどの大混雑だった。
確かに人の流れが一番集まるエリアだから、お店を出したい気持ちはよくわかる。ただ、会場の外にはそこそこのスペースがあったので、たとえば人の列ができるグッズ売り場は外で展開するなどの配慮が必要だったように思う。お年寄りがあの混雑の中を歩くのはかなり危険だろうし。
そんな混雑の中をひと際でかい浴衣姿の男がちらほら…って、力士たちが普通に売店の列に並んでんじゃないっすか!!
ワタシたちはすぐさま色紙を用意して、まずは見かけた竜電にサインをお願い。写真では不機嫌そうだが、快く応じていただいた。
力士たちはみんなリラックスムード
席に戻ったところで、ワタシは買ってきた天ぷら茶飯弁当をさっそく広げる。ほんのりとした味の染みた茶飯が優しい味わいで、おいしくいただきました!
そして、眼下の花道を見てみると、リラックスムードの力士たちが。てか、のんびりしすぎじゃないかと思うほど。巡業ってこんな雰囲気なんだなぁ…ということがよくわかる場面ばかりだった。
三段目の取組が終わったあとは髪結実演、相撲甚句、初切、綱締実演、櫓太鼓打分など、本場所では見られない催し物が続く。
初切はお約束のコントのようなものだが、わかりやすくてワタシはけっこう好きだ。
力士たちによる相撲甚句は「みんな喉がいいなぁ」という印象。Kに音痴のレッテルを貼られているワタシとしてはうらやましい限りだ。
力士たちのファンサービスに感動!
相撲甚句の最中、ワタシたちは中入後の取組に備え、トイレに行くなどの事前準備。このとき、会場をうろついていると鳴門親方(元大関・琴欧州)を発見!
周りにファンの数がさほど多くなかった幸運も重なり、サインだけでなく記念撮影にも応じていただいた。ありがとうございました!!
それにしても、地方巡業って力士や親方とこんなに気軽に接することができるんだなぁと素直に感動してしまった。
さて、中入後の取組だが…先述のとおり、ワタシたちの席は東の花道の真上。下を見ると力士たちがゆったりとくつろいだ様子で、楽しそうにおしゃべりをしている。
中入後の土俵入りのときや、自分の取組を待っているときもそれは同じ。力士によってはファンと雑談していることも。御嶽海なんてフェンス越しにファンからサインをお願いされ、ジャンケンで勝ったらサインをする、なんて場面もあったほどだ。
それに、土俵に向かう前や取組を終えて土俵から帰ってくると、ほとんどの幕内力士がサインに応じていた。
そして、ワタシたちは2階席から指をくわえてそれを見てるだけ…。これぞ1階席ならではの特典といった感じだった。

ちなみに、八王子場所には「開幕はヤクルト戸田球場で!①~JR西浦和駅からのアクセスは?~」に登場した、現役バリバリのパンクロッカーにしてお菓子屋の若旦那も観に来ていたとか。
若旦那によると、1階席は座布団があったものの床が硬く、お年寄りが立ったり座ったりするときにちょっと大変そうだったという話をしていた。
番付に関わる本場所の緊張感はほとんどないが、逆にのどかな雰囲気は地方巡業ならでは。のんびりと相撲の世界を味わえて、それはそれでとても楽しい。
それに、あんなにサインをいただける機会があるのはうらやましかったなぁ。
もちろん、他の巡業でも今回と同じようにサインがいただけるかどうかはわからない。それでも次に地方巡業へ行く機会があったら、ちょっと奮発して1階席に行ってみようと思った。
(お出かけ日:2025年4月27日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2025年5月時点のものです。