PR

秩父札所7番【法長寺】平賀源内ともゆかりがあるお寺

秩父札所巡り
法長寺
広告

【法長寺】基本情報

青苔山 法長寺
■住所:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬
 1508

■宗派:曹洞宗
■本尊:十一面観世音菩薩
■駐車場:あり
■電話:0494-22-1921
【御朱印受付 基本情報】
■受付時間:8:00~17:00
 ※11月~2月は16:00まで
 ※12:00~12:30は昼休憩
■定休日:なし
■御朱印料:500円
 ※2巡目以降は200円

国道299号を曲がってすぐのところの階段。

秩父札所の中でも最大規模の本堂を誇る寺院。間口10間(約18.2m)、奥行き9間(約16.4m)の本堂は入母屋造りで、江戸時代中期に本草学者や戯作者、発明家など、さまざまな分野で才能を発揮した平賀源内が設計したといわれる。また、法長寺には牛にまつわる逸話が残っており、「牛伏堂」とも呼ばれている。かつては札所32番・牛伏観音堂が法長寺の南にある丘陵地帯に別棟として存在し、こちらに本尊の十一面観世音菩薩が祀られていた。しかし、江戸時代の天明2年(1782)に牛伏観音堂が火災のために焼失。以後、牛伏観音堂の別当だった法長寺の本堂に本尊が安置されるようになった。なお、本尊は高さが約45.5cmの立像で、江戸時代の作といわれている。

6番札所「卜雲寺」に続いてワタシたちが訪れたお寺。「卜雲寺」からは車で数分、歩いても10分ほどでたどり着ける。
国道299号で飯能方面から来た場合、「法長寺」は横瀬川を渡る手前に位置している。ただし、国道299号を曲がったところにあるのは、交通安全観音菩薩と境内へと続く階段のみ。駐車場の入り口はお寺の東側にあるので注意が必要だ。

「法長寺」の観音堂は秩父札所で最大級

「法長寺」の駐車場のすぐそばにあるのが立派な構えの山門だ。
こちらの山門の向かって左側には「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」という、禅宗寺院の戒律が刻まれた石柱が立っている。
「葷」とはニラやニンニクといった匂いの強い野菜を意味し、酒やこれらの野菜を口にした者は修行の妨げになるので、寺内への入場を許さないということなのだとか。そのため、こちらの石柱は「結界石」とも呼ばれている。

「法長寺」の山門。

平賀源内の設計といわれる本堂は34ある秩父札所のお寺の中で最大とのことだが、確かに大きい!
山門をくぐって境内に入るまでの参道が意外と狭いこともあって、参道を抜けて本堂を前にしたときに思わず「おおっ!?」と驚いてしまった。

「法長寺」の本堂の正面には唐破風をつけた礼堂があるが、こちらの礼堂が建物の中央ではなく、左に寄っているのが大きな特徴だ。ちなみに、以前は本堂の外陣は土間だったが、現在は板の間に改修されているため、外側の礼堂から参拝するようになっている。

「法長寺」の境内の一隅。

また、本堂の内陣の欄間には四国八十八ヶ所霊場・第86番「志度寺」の縁起に由来する彫刻が残り、こちらの彫刻も平賀源内の描いた原図を基にしているとか。なぜ四国の「志度寺」なのかというと、香川県さぬき市の志度は平賀源内の故郷だから、だそうだ。
平賀源内はもともと鉱山開発のために秩父に滞在していた。ただ、このときに発見した秩父鉱山の開発は諸事情によって頓挫。明治時代になってから開発が進み、国内でも有数の鉱山になっている。

「法長寺」が「牛伏堂」と呼ばれるようになった由来だが、牧童が動かない牛を見かけ、翌日になって牛のいたところを調べてみたところ、法長寺の本尊となる十一面観音像を発見。こちらの観音像を堂宇に祀ったという言い伝えによるという。

また、花園左エ門という人物の家来が平将門に敗れ、この地で落命。平将門と藤原純友が起こした承平・天慶の乱(935~941)が治まったのち、亡くなった家来の妻がこの地を訪れる。
このとき、夢に夫が現れて「将門と戦ったため、いま自分は牛の子として生まれて苦しんでいる。尼となって救ってほしい」と懇願。妻が髪を落として観音様に仕えたおかげで家来の苦しみがなくなったという話も残っている。

このように「法長寺」には牛にまつわる逸話が多く残っていることもあり、境内ではところどころで牛の像を見かけた。

広告

開放感のある境内に見どころが点在

「法長寺」は本堂に比例して境内も広い。また、周囲には本堂以外に大きな建物がないため、空の広さを思う存分味わえて開放感に満たされる。
境内には納経所のほか、豊川稲荷や寺務所、釈迦の足跡を石に刻んだ仏足石なども点在しているのだが、それでも十分に広い。

豊川稲荷。
本堂前にある恵比須と大黒天の木像。
釈迦の足跡を刻み信仰の対象とした仏足石。

他にも境内で目を引くのが周囲の景色だろう。観音像と豊川稲荷の背後に雄大な武甲山がデンと構えているのだ。
お寺の近くにはUBE三菱セメント株式会社・横瀬工場もあり、自然と巨大な人工物が並ぶ景色はなんともシュールで面白い。
「卜雲寺」からの景色も素晴らしかったが、国道299号から見ると切り立った崖の上に立っている「法長寺」から眺める武甲山も見逃せないところだ。

UBE三菱セメント株式会社の横瀬工場。
観音像の背後にある武甲山。
武甲山は圧倒的な存在感!
こちらはKが撮影。太陽まで入れるとは。

ちなみに、ワタシたちが参拝した日は法事があったようで、境内で喪服を着た人々をちらほらと目にする。駐車場に車が多かったのも法事のためのようだ。
ワタシたちが境内を散策しているときのこと。法衣と袈裟をまとい、本堂の窓の前に立つご住職とたまたま目が合ったので、「こんにちは」とご挨拶した。

ワタシたちが「法長寺」を訪れたときは納経所がちょうどお昼休みの12時台だった。しかし、境内をいろいろと回っているうちに時間があっという間に経過。境内散策もやってみるとけっこう面白いものだなぁと、ワタシは素直に思ってしまった。

「法長寺」の納経所。
「法長寺」の御朱印。

秩父札所34観音霊場巡りガイド」へ >

(お出かけ日:2024年10月12日)
※各情報は2024年10月時点のものです。

タイトルとURLをコピーしました