大相撲七月場所のチケットを確保できた段階で、今回の旅行は相撲中心になるだろうと思っていた。
しかし、知人からいろいろと情報を得たKから「海鮮料理がおいしいらしいから、日間賀島で民宿に泊まりたい! タコ食べたい!!」とのリクエストが。
初めて聞いた島の名に戸惑い、日間賀島の観光協会のサイトを見て、その情報の多さにまた戸惑い…。それでもいろいろ調べている中で、直感的にピンときたお宿があった。それが「日間賀島西港 漁師の宿 民宿まるよ」(以下、「まるよ」)だった。
3階から開放感のある景色を満喫
「HIMAKAJIMA PORT ひまポ」にて「まるよ」に電話をしてから数分後。急な連絡であったにもかかわらず、お宿から迎えの車が到着。まずは定期高速船の乗船前に連絡できなかったことを詫びる。
ざっと調べたときの印象で、「まるよ」は島の中央部の西寄りにあるようにワタシは記憶していた。というか、迎えに来ていただくということで、地理的な情報はそれ以上調べなかったのだ。
そのため、島の外周を走る道路からゲートのようなところを通過して、島の中心部に向かっていったときには少々驚いた。あとで考えてみると、ワタシがゲートだと思った建造物の左右には高さ2m以上の壁が続いていたので、もしかしたらそれは堤防だったのかもしれない。
ゲートを通過してからは、周囲に民家の点在する細い道をゆるゆると上っていく。やがて目の前にデンと大きめの建物が出現。そちらが本日のお宿の「まるよ」だった。建物の前の坂道が細いこともあり、入り口に立ったときはまるで見上げるような印象だった。
【日間賀島西港 漁師の宿 民宿まるよ】基本情報
日間賀島西港
漁師の宿 民宿まるよ
■住所:愛知県知多郡南知多町
大字日間賀島字一本松44
■宿泊費:
1泊2食つき 1人 12,100円~
日帰り 1人 6,600円~
素泊まり 1人 4,400円
※税込価格 ※宿のサイト調べ
※2人以上で宿泊時の価格です
※子ども料金あり
■部屋数:和室12室
■温泉:なし
■駐車場:あり
■電話:0569-68-2404
チェックインの際、対応していただいたおかみさんと思しき方に、定期高速船の乗船前に連絡できなかったことを改めてお詫び。
フロントの周辺はこぢんまりとしていて、小綺麗にまとまった印象だ。喫茶カウンターもあり、こちらでくつろぐのもよさそう…と思ったが、そういうことはだいたい実現しないのがワタシたちである。
個人的に気になったのが、ロビースペースに置かれていたタコやフグの漁に関する小冊子。入浴の際にパラパラ見ただけだったが、内容がけっこう濃くて面白かった。
この日、ワタシたちがお世話になるのは3階の部屋。2階から3階に続く階段は急な感じだったので、ワタシは手すりにつかまりながら上る。階段を上った先には共用の洗面所があった。
部屋の扉を開けるとちょっとした廊下があり、正面奥にトイレ。横に6畳ほどの部屋が2間続きになっている。2人で使うには十分な広さだ。
ワタシたちとしてうれしい設備が空の冷蔵庫。旅行時には夕食の前後にだいたいお酒を飲むので、実は空の冷蔵庫の有無もお宿選びの際に参考にしているくらいだ。
ワタシたちの部屋には北側に窓、さらにベランダもあった。そちらから周りを見ると「まるよ」が島の高台にあることがわかり、開放感が満点! 周囲に高い建物がない景色はやっぱり気分がいい。
しばらく景色を堪能したところでワタシたちは部屋に引っ込み、テレビのスイッチをオンに。観るのはもちろん相撲だ。翌日のIGアリーナでの観戦に備えて…ということもあるが、それがなくても相撲は欠かせない。ワタシたちはお酒をちびちび飲みつつ、各力士についてあーだこーだと好き勝手にしゃべって盛り上がるのであった。
おいしい海鮮料理を堪能できる「大漁コース」はボリューム満点!
今回、ワタシたちがお願いしたのは1人18,700円(税込)の「大漁コース」。こちらのコースの夕食は伊勢海老のお刺身やアワビをはじめ、お刺身の盛り合わせ、車海老おどり、大アサリ、エビフライなど見るからにボリューム満点。もちろん、Kがリクエストしてきた茹でタコもある。
ただし、お宿のサイトを見たときのワタシは「なんだか、たくさんの料理が並びそうだ」くらいの印象を抱いた程度だった。これが油断だったと、あとで思い知ることになるのだが…。
相撲が終わって18時になり、夕食の時間に。1階に下りると、ワタシたちは個室に案内される。
最初、テーブルに着いたときはお刺身の盛り合わせを中心に、三色くちとりや車海老おどりなどが並んでいるくらいだった。しかし、お酒を注文してからがすごい! 茹でタコや伊勢海老のお刺身、アワビの陶板焼きなどが次々と運ばれてくる。
テーブルに並んだお刺身はどちらも新鮮! 中でもKは「伊勢海老がぷにぷに~」とご満悦の様子で、盛り合わせもさまざまな鮮魚を楽しめた。やっぱり新鮮な魚はおいしいなぁ!
途中、もう少しきれいにいただこうと思っていた海老のグラタンが、気づいたときにはテーブルから下げられていた。ワタシは「あらっ!?」と思ったが、あとで考えてみると料理がまだまだ続くことの布石だったのだろう。
このあたりでかなり満腹状態だったのだが、さらに煮付けや大アサリの焼きもの、海老フライまで!?
メニューは生ものが中心なので、味が濃いめの料理はあとのほうに…ということだろう。
ただし、フライや大アサリ、煮付けはかなりの大きさ。ちょっとした定食屋なら、このうちの2品が出てきただけでも満足できそうなボリュームだ。
ちなみに、大アサリの焼きものをいただいたとき、ワタシはバター焼きかな、と思ったのだが、あとで写真を見てみると、どうやらマヨネーズで味つけをしていたようだ。
これらの料理の中でいただくのに苦労したのが車海老おどり。
皿の上にのっているときはピクリとも動かなかったのに、触れた瞬間に飛び跳ねる。油断していたワタシは思わず手を引っ込めてしまった。
しかし、手で触れないことにはいただくことができない。意を決したワタシは頭胸部と腹部をそれぞれつかむと、そのままひねって引きちぎる。この行為、けっこう心が痛む…。
ただ、ここで変にためらってはダメだし、車海老にも失礼だと思って頭胸部をガブリ。続いて腹部をいただく。すぐに噛んだので口の中で車海老が跳ねるようなことはなかったが、申し訳ない気持ちでいっぱいで味を満喫するのは二の次といったところだった。
お刺身の盛り合わせや車海老おどりからもわかるように、「まるよ」で使われている食材はとにかく新鮮だし、久しぶりにおいしい海鮮料理を思う存分堪能できた。
ボリュームについては、過去にワタシたちがお世話になったお宿の中でも最大級。ワタシのブログに何度か登場している山梨県の「季節のお宿 ひみね」以上だとKは感心。ワタシは山梨県の下部温泉にあった「湯元旅館 大家」(現在は閉館)の、テーブルに並べきれないほどだった夕食を思い出してしまった。
結局、ワタシは自分のぶんをなんとか平らげることができた。しかし、それだけボリュームがあるのでKは途中でギブアップ。かといって、ワタシもこれ以上いただけない。
そこでお宿の方に残った料理を部屋に持ち帰ってもいいか伺ったところ、「大丈夫ですよ~」と快くOKをいただけた。
というわけで、お借りした盆に残った料理をのせて部屋へ。たくさんのおいしい海鮮料理をごちそうさまでした!
ちなみにKは「残った料理を部屋に持っていって大丈夫だとあらかじめ知ってたら、ペース配分を考えたのに…」と残念がっていた。
ずらりと並んだ知多四国の御朱印と宝印
食後はいつものように映画を観ながらお酒をちびちび。
今回、用意したのは「八つ墓村」(1977年版)と、ジュリー&サニーの「魔界転生」(1981年版)のDVD。ここで山崎努ファンのKは「八つ墓村」をセレクトする。
しかし、さすがにここまで運転してきたので疲れたのだろう、Kは早々に撃沈。それこそ「八つ墓村」が始まって、落武者たちが悲劇に見舞われる場面までいけなかった。
そこでKを早めに寝かせると、「八つ墓村」の特典映像を観ながら1人でお酒を飲み、ときおり気分転換とばかりに外の景色を見に行っていた。
その後、Kにひと声かけて浴場へ。浴場は1階の奥のほうにある。
こちらのお風呂は24時間入浴可能なようで、23時過ぎでも入ることができた。
遅い時間帯ということもあって、浴場を独占状態に。
入浴後、広間の入り口に掲げられた、たくさんの御朱印をしっかりとチェック。こちらはチェックインのときから個人的に気になっていたのだ。
あとで調べたところによると、知多半島を一周するように弘法大師の霊場が88か所あり、そちらは「知多四国」と呼ばれているのだとか。中には小さな札所もあり、ワタシはけっこう惹かれてしまった。巡礼する機会はなかなかないだろうが…。
部屋に戻ったワタシはそのまま就寝。ほどよい疲れとほろ酔い気分のおかげで、すぐに眠れた。
いつかまた日間賀島に来る日まで…!
7月22日の朝。
外が明るくなってきて目を覚ますと、隣にKがいない!? …と思ったら、Kはベランダにいた。
Kによると、どうやら日の出を見たいらしい。ベランダの東側は開けているので、もしかしたら見えるかも…と思ったものの、どうも空が霞がかった感じだ。
それでもワタシたちはしばらくボーッと待つ。少しずつ明るくなってくるのはわかったが、結局は日の出を見られずに終わった。
その後、7時30分頃から朝食。昨夜いただいた伊勢海老が入ったお味噌汁をはじめ、海の幸が中心だ。朝食からお刺身があるのが漁師町であることを実感させる。
個人的に気に入ったのが日間賀島の島のり。普段いただいているのりより味が濃い印象なのだ。そのため、おみやげとしてのちほど購入したほどだった。
ちなみに、昨夜あんなにたくさんいただいたはずなのに、ワタシは朝食をペロリと平らげてしまった。食欲とは不思議なものである。
食後、いろいろと忙しいKを尻目にワタシはのんびり。「まるよ」での最後の時間を、景色を写真に収めたり、日記を書いたりして過ごす。
10時にワタシたちは「まるよ」をチェックアウト。帰りもお宿の車で定期高速船の発着する「HIMAKAJIMA PORT ひまポ」まで送っていただく。
初めての島での宿泊ということもあり、なんだかバタバタしてしまったところもあった。それでもこぢんまりとした「まるよ」での一夜は居心地がよかったし、おいしい料理もたくさんいただけて大満足。海の幸を堪能できる港町もいいもんだなぁ。
なお、Kによると、日間賀島には「まるよ」くらい豪華な夕食を提供してくれるお宿がたくさんあるらしい。また「まるよ」にも泊まりたいし、他のお宿も試してみたいし…いつになるかまったくわからないが、なかなか贅沢な悩みだ。
その後、ワタシたちは日間賀島の西港を10時過ぎに出発する定期高速船で師崎港を目指す。定期高速船が島を離れるときは、さすがにちょっと寂しくなってしまった。
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(お出かけ日:2026年7月21日~7月23日)
※各情報は2026年8月時点のものです。




























































