もうすぐ七月場所が始まるのに、五月場所の観戦記である。
なぜ観戦記を書くのがこんなに遅くなったかというと、単純に仕事が忙しかったから。久しぶりに大きな仕事が入ったのはフリーランスとしてとても喜ばしいことなのだが、だからといってコンスタントに入る普段の仕事を減らすわけにもいかない。
おまけに、日記にも当日の感想をあまり書き残しておらず…。観戦時の写真が残っているので、それらを眺めながら記事を書くことになるが、どこまで思い出せることやら。
あおさの香りが食欲をそそる「エメラルドロール」
…などと愚痴をこぼしても仕方がない! というわけで、当日の話である。
五月場所は5月23日に行われる14日目のチケットを無事に入手。12時頃には両国国技館に着く。
今回は豊昇龍や大の里、琴櫻や安青錦の上位陣が揃って休場という異常事態。おまけに、髙安や朝紅龍、朝乃山まで休場している。残念と言えば残念だが、こればかりはチケット購入時に予想できることでもないし、そういうときもあるということだ。
ただし、優勝争いは2敗の霧島を先頭に白熱。この日、霧島は伯乃富士と当たることになっていたほか、3敗で霧島を追いかける若隆景と琴栄峰の直接対決もあり、かなり楽しみだった。
両国国技館に入って、まずワタシたちが行うのは「大相撲コレクション」の「来場記念トレカ」探しと「寿司処雷電」でのお寿司の購入、そしてKにとって絶対に欠かすことのできない「お相撲さんのフェイスヘアピン」チャレンジである。
「お相撲さんのフェイスヘアピン」のカプセルトイ自販機の前に立ったKがまずゲットしたのが明生。
いまいち納得できなかったようで、さらに2回もチャレンジ。その結果は美ノ海と阿武剋とかなり渋め。もう一度チャレンジしたそうだったが、さすがにKもここで我に返ったようだった。
続いては館内の2階にある「寿司処雷電」へ。
ワタシは新作の義ノ富士「エメラルドロール」と藤ノ川「せいご盛り」を迷わず購入。一方のKは大の里「炙りえんがわサーモン押し寿司」と「十五戦 全勝 太巻き」だった。Kはお気に入りメニューを手堅く選んだ感じだ。
個人的には、握り寿司やいくら稲荷につぶ貝のサラダが添えられた、わりとオーソドックスな「せいご盛り」よりも、あおさが巻かれたアウトサイドロールの「エメラルドロール」のほうが印象に残った。なぜなら、ほんのりと磯の香りがするあおさに甘口醤油を絡めた巻き寿司がおいしかったからだ。
それに「エメラルド~」なんて名称がついていると、エメラルド・フロウジョンを必殺技にしていたプロレスラーの三沢光晴をどうしたって想像してしまうし、パッケージに貼られたステッカーも三沢のタイツと同じ緑色。これで三沢を思い出さないほうが無理というものだ。
実はワタシ、30~40代の頃は会社の同僚や仕事相手の方々から「三沢に似てるねぇ」とよく言われていた。
そんな思い出話をKにしたところ、「ウソでしょ。似てないよ」とバッサリ一刀両断されて終わる。なんか寂しいなぁ…。
場内の熱気に応えるように伯乃富士、勝利!
観戦中、気分転換に両国国技館の館内を散歩してみる。すると、2階の一角で2027年1月に断髪式を控える北陣親方(元小結・遠藤)が断髪式のチケットを自ら手売りしている場面に遭遇!
北陣親方の周りにスタッフは1人もおらず、会計もファンにチケットを渡すのも、すべて自分で行っている。おまけにファンからお願いされればサインや記念撮影まで…。
断髪式は親方個人の興行になるため、収容人数1万人以上を誇る両国国技館で行うというのはかなりハードルが高い。それだけに、こうしてチケットを地道に1枚ずつ売っていくことも大切になる。
ワタシもかなり迷ったが、今回はチケット購入を見送った。今後、もしかしたら「やっぱり行こう!」となるかもしれないが…。
さて、肝心の相撲のほうだが、幕内の取組に入ると、序盤から熱戦が多く、場内が徐々に盛り上がっていくのが感じられる。
幕内土俵入り後に撮った写真の数がいつもより少なく、土俵上の取組にワタシもかなり夢中になっていたようだ。
そんななか、優勝争いに絡む若隆景と琴栄峰の直接対決は、若隆景が格の違いを見せつけるように琴栄峰をあっさりと押し出し、「あらっ!?」といううちに終わってしまった。おかげで、逆の意味で印象に残ることになってしまった。
このように会場が盛り上がってくると、霧島と対戦する伯乃富士にどうしても期待してしまうし、周りのファンもどこかそのような雰囲気があった。
すると伯乃富士はその期待に応えるように霧島に食らいついていき、土俵際まで追い詰められても諦めない。そこから逆に霧島を攻め、最後は霧島を単独先頭の座から引きずり下ろす殊勲の白星! このときの会場は大盛り上がりだった。
弓取式が終わったあと、ワタシたちはいつものように力士たちが帰る姿を見られる両国国技館1階の「西」の外へ。
ただ、この日はファンの数が多く、柵の最前列を確保できなかったので早々に退散。歩道に面した両国国技館の南門のあたりがファンでいっぱいのため、しばらくゆっくりと進むことになる。
すると、後ろのほうから頭ひとつ抜け出した巨漢が近づいてくる。誰だろうと考えているワタシの横を通り過ぎていったのは、なんと琴勝峰! すぐにカメラを用意して写真を撮影することができた。
最後にちょっとした幸運に恵まれたワタシたちは、「琴勝峰、やっぱりデカいねぇ!」などと話しながら人混みの中を家路に就くのだった。
(お出かけ日:2026年5月23日)
※敬称略させていただきます。
※各情報は2026年7月時点のものです。











