雨だし、梅も満喫できたし、そろそろ帰ろう…という思考にならないのがワタシたちである。
まだ16時じゃないの、もうひとつくらい回れるんじゃ…ということで、助手席ナビのワタシが「吉野梅郷梅まつり」のパンフレットとにらめっこ。
雨でもあまり歩かず梅を見られそうなところということで選んだのが…。
街道のちょっと奥に佇む「大聖院」
ワタシたちがピックアップしたのは「青梅市梅の公園」から車で5分ほどのところにある「大聖院」。
東京都道45号 奥多摩青梅線(通称、吉野街道)から多摩川のほうに向かう脇道を入った先にある。
【大聖院】基本情報
こちらのお寺を訪れたとき、雨という天候や時間帯が遅いこともあってか、ワタシたち以外に参拝者は見かけず、近所の方がワンコを連れて散歩に来ていたくらいだった。
本堂や地蔵堂は比較的新しいように見えるが、お参りのあとで境内を散策してみると、古い石仏や石塔をけっこう見かける。
「寒念佛供養」と刻まれた石塔は比較的新しいものでも江戸時代の享和年間(1801~1804)の建てられたようだ。
当時から地域の人々に親しまれてきたお寺なんだろうな、と感じさせてくれる石塔だった。
「親木の梅」の歴史は三代目に託されて…
本堂の前には梅の木が植えられたところがあり、そこには三代目の「親木の梅」もあった。
吉野梅郷の梅の元祖ともいわれた「親木の梅」だが、初代から根分けした二代目もウメ輪紋ウイルスの脅威からは逃れられず、残念ながら平成23年(2011)に伐根。現在は同じ種類の梅を植えて三代目としている。
初代や二代目の姿はもう見られない。それでも三代目がこれから毎年、可憐な花をつけてくれれば、とワタシは思う。…珍しくオチが真面目だ。
「吉野梅郷、梅の季節じゃないの! in 東京」一覧
①【青梅市梅の公園】雨でも梅はきれいだった
②【大聖院】「親木の梅」は三代目に
(お出かけ日:2025年3月15日)
※施設情報は2025年5月時点のものです。
リンク